『よう！桜沢さん！！』

遠くの方から
元気な声が聞こえたので振り向くと
常連のおじ様がこちらに向かって来ます。

『あ〜！こんにちは
　いらっしゃいませ。』

『元気？変わりないの？』

『ハイ！全く変わりありません！』

『そうか〜全くないのか〜（笑）』

『そうなんですよぉ（笑）』
　
少々の歓談の後に
おじ様がとある質問を切り出しました。

『どう？あのコは元気？』

「あのコ」...とは
おじ様と桜沢の共通する知り合い。
残念なコトに価値観の相違から
気持ちのシャッターを閉じた相手なので
あまり触れて欲しくないトコだったのですが

『あ〜
　最近連絡取ってないので
　元気なのか解らないのですよ〜
　スミマセン（汗）』

...と
違和感無く（？）大人なカンジで
すり抜けに成功しました（笑）
　
　
　
元々桜沢が働いているのは
自宅から10分程度歩けば着いてしまうお店で
生まれてから半径30分圏内を
あまり出たコトがないせいか
（数年東京へ脱出したコトもありますが）
かなり地元意識が高く
ちょっと歩いてても

『本屋！本屋！！』

...とすぐバレてしまったりするのです（汗）

お店の常連の皆さんも
友達づて＆人づてで
確保して来ている様なカンジなので
そう言う点は非常に有り難いのですが
過去にイヤな想い出がある人と
（そんな人は殆ど居ないのですけどね）
バッタリ出会したりするのは
ちょっと困りますね〜

後...

『あら！奏海ちゃん！！』

...と
幼なじみや近所のおば樣方に
大声で呼び止められるのは
かなり恥ずかしいです

でもまぁ...もう8年も働いてるから
ソレぐらい慣れて当たり前なんですけど
ホラ、桜沢ってナイー（以下略）
　
　
　
職場近くの公演で夏祭りがあった様で
お店の中にも華やかな浴衣を着た
お嬢様方が何人かお見えに。

う〜ん...浴衣可愛いですね〜
着たいけど、着方が解らない（笑）

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