最初のスピードについて行けなかったモノの
主人公達が出会った後の
心の葛藤・描写等作り込まれていて
終わった後に『う〜ん』と唸る様な作品でした。
18世紀のイギリス貴族社会って
女性に遺産の相続権がなかったのですね
働くことも出来ないし
娘に今までの様に裕福な暮らしをさせるには
素敵な金持ち貴族に気に入られて
嫁がせるコトが絶対条件で...
特に主人公の一家は
片田舎に住む落ちぶれた没落貴族っぽいカンジで
家の中もそんなに綺麗じゃないし
お母さんが娘を嫁がせる為に
躍起になるのは解る気がしますね
あわよくば
自分たちもそのお溢れにありつける訳ですからね
長女(ジェーン)は内気なブロンド美人
近所に越して来た貴族のお坊ちゃん(ピングリー)が好きだけど
自分からモーションはかけられない。
次女(リジー)は勝ち気なブルネット美人
お坊ちゃんのお友達(ダーシー)を
初めて見た時から惹かれているけど
傍から入って来る変な噂や
口数か少ない彼の口から紡がれる
辛辣で衣着せない発言のせいで
どんどん自分の気持ちを否定して行く。
お母さんをそのまま小さくした様な性格の
貴族と結婚したくて仕方がない2人の妹と
ピアノが大好きで引き蘢りがちの妹
そして娘を金持ちとの結婚させたいからと
躍起になるお母さんと
その尻に敷かれているお父さん
でも、お父さんは父親としての役割を
キチンと果たしている良いお父さんなんですけどネ?
男性陣も含め皆が皆、解りやすい性格の人達ばかり。
何だか、今の世界に通じるものを感じます。
時代は違っても人間って一緒なんですよね(笑)
イギリスの紳士的でプラトニックなストーリーだったので
キスもなければ、それ以上のコトも一切なし。
最後の最後にリジーとダーシーが解りあえた時も
朝もやの田園風景の中で、おでこ同士をくっつけあって...
ってカンジで、とても微笑ましかったです。
アメリカやフランスの情熱的な甘い映画と違って
とっても好感が持てました。
結局気持ちを全部さらけ出したトコロで
偏見も誤解もプライドも無くなって
ハッピーエンドってカンジだったんですが
この映画を観て
やっぱり人って話をしないといけないなぁって思いました。
頭ごなしに人を傷つけて貶めようとする会話ではなく
受け入れようとする会話が必要なんですよね。
傍から聞いた噂や、間に人が入った言葉は
どうしても曲がって伝わりますし
そう言う話から入ってしまうと先入観が出来て
他の言葉を受け入れなくなるから
誤解も偏見も生まれますよね〜...うんうん。
後は、お互いに誤解があったままでは
どれだけ待っていたって進展はないってコト。
偏見を持ったまま会話もせずに只沈黙してても
コトは進まないんですよ。
だって解りあおうとする努力をしてないんですもん
リジーとダーシーの心のすれ違いは
ココから来てると思うんですよね〜。
舞台背景であるイギリスの景色は
CGではないそうで、素晴らしかったです。
田園風景の中にドーンと建つお城.....
コレがまたこの映画をステキに見せる1つの要素でした。
景色は映画館仕様だと思います。
後は衣装かな〜?
18世紀のドレスって皆あんなカンジなんでしょうか?
色が一辺倒で茶色っぽくって
かなり殺風景なカンジでしたね
舞台が田舎だからかな?
ロンドンとかならもうちょっと違うのかも?
でも、娘達が来ているお部屋着は
ヒラヒラしてて素敵でした。スゴい好み(笑)
原作が古典作品なだけあって
割とありがちなストーリーだったんですが
自分の中の考えとか改めたり再認識出来たりして
文学的な仕上がりだったと思います。
やっぱりイギリス映画好きですね〜vv
金額的には¥1.500-くらいでもイイかな?
因に
公式サイトでプライドと偏見チェックが出来るのですが
桜沢はプライドがちょっとだけ高いタイプでした。
柔軟性はあるそうです.....良かった(笑)
『ブリジットジョーンズの日記』が
この原作の『高慢と偏見』の影響を受けて
作られた作品だと言うコトを聞いてビックリしました
ボックス買ったのにまだ観てないのですよね.....
コレから観てみようかな♪
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