『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
観て来ました。
長くなりますしネタバレなので
今後観る予定のある方はスルー推奨です★
　
　
　

[0回]

　
　
　
予告を見た限りでは
『酒と女が好きな下院議員が
　１人でアフガンを救っちゃったよ！』的な
スゴくコミカルで面白い作品だと思ったのですが
実際に見てみると
物凄く社会派で考えさせられるモノでした。
　
　
　
結局、チャーリー達が頑張って
アフガンへ武器をもたらしたお蔭で
旧ソ連を駆逐して撤退させるコトが出来たのに
未だにアフガンって平和じゃないんですよね

武器はそのまま残ってしまったし
その戦闘技術を持った人達の中に
あの同時多発テロの首謀者も居た訳で
今は逆にアメリカが
アフガンに侵攻してるじゃないですか

CIAも冷戦の頃にお金を使いすぎたから
その後大幅に資金を減らされて
多発テロを未前に防げなかったのではないか？
なんて言われてるみたいですし
その頃のアメリカやアフガンにとっては
大英雄な気がする彼らでも
キチンとしたアフターケアが出来てないお蔭で
未だに世は平和ではないのです...

エンドロールに出た
『最後につまづいた』
と言う彼の言葉はコレを表しているのかな？
とか、考えてしまいますね
現に彼はまだ生きてて
今を見守っている訳ですよ、きっと辛い筈。

ま、だからと言って
旧ソ連の侵攻をそのまま黙って見てて
共産主義を続けさせるコトに寄って
平和が訪れるの？
って言われたらYesとは言えないんですが（汗）
現に共産主義はどんどん破綻してますしね
　
　
　
石油の値上げや
バイオエタノール燃料の開発も
元を辿ればココへ行き着くのではないか？...とか
ソコまで考えてしまう私って変でしょうか（笑）

ところどころ
旧ソ連へ報復攻撃を仕掛ける
アフガンの実際の映像が流れたのですが
ヘリを打ち落として大喜びする人々の姿を見て
何だか悲しい気持ちになりました
コレがムスリムの言う
神の為に死んだ者は必ず天国へ召される
『外へのジハード』なんだな...と。
　
結局お金がどれだけあったとしても
平和な世の中は買えないのですよね
人の考え方までは変えられないし
　
　
　
何が言いたいのかよく判らないのですが
映画としては面白かったですよ
スゴく考えされられました。

アメリカと旧ソ連の冷戦って
余り良く覚えていなかったので
その一端を知れたイイ機会だったと思います。